アフィニス夏の音楽祭

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※2011年8月に開催された「アフィニス夏の音楽祭 2011 広島」の模様をご紹介しています。

INTERVIEW参加者に聞く

「あらためて音楽と向き合う環境の中で」
大宮臨太郎さん(ヴァイオリン/NHK交響楽団)

私はこれまで、海外研修やアフィニス・アンサンブル・セレクションなどのアフィニス文化財団の企画に参加してきましたが、音楽祭は初めてでした。ただ、これまでの音楽祭に参加したNHK交響楽団の同僚からいろいろと話を聞いていたので、参加にあたっても戸惑うことはなく、とても楽しみにしていました。

参加してみると、初めて会う方々と勉強をする場でありながら、さすがは全国のオーケストラで活動している人たちが集まっているだけに、レベルの高い状態からスタートでき、とても刺激を受けました。この仲間たちと、あれこれと話し合いをしながらアンサンブルを作り出す作業はとても新鮮でした。

オーケストラに入りプロの演奏家として活動を始めると、学生時代のような練習や講義を受ける機会は少なくなります。そんな中、音楽祭の主要プログラムでもあるセミナーやワークショップといった、あらためて音楽の勉強ができる環境で過ごすことで、自然とモチベーションも高まりました。

若い演奏家にチャンスを与え、プロになっても学べる場を提供してくれる、このような音楽祭があること自体がいいですよね。

大宮臨太郎さん(ヴァイオリン/NHK交響楽団)

「自分の原点を見つめ直す場所」
西谷牧人さん(チェロ/東京交響楽団)

今回「夏の音楽祭 2011 広島」に参加した理由は、あらためて自分の演奏を見つめ直し、振り返りたかったからです。オーケストラでプロとして活動するようになって6年、また、学校でも指導を行うようになった現在、海外のオーケストラで活躍するプレーヤーから、学生のときのように見たり聞いたりしながら教わってみたいと思いました。

一流の音楽家である招聘演奏家の方々は、当たり前ですが私たちを学生としてではなく、1人の演奏家として接してくれます。彼らと一緒にアンサンブルをする中で、音のつくり方や演奏に対する姿勢など、さまざまなことを学べました。でも演奏技術には差を感じ、自分もまだまだだと痛感しています(笑)。

普段受ける機会のない、個人レッスン形式のワークショップはとても新鮮でした。知らず知らずの内に染み付いた悪い癖や習慣などが明確になり、この場に参加した意義を再認識できました。

今回の音楽祭で得た経験や知識を持ち帰り、オーケストラの中での演奏、また指導する場などで役立てていければと思っています。

西谷牧人さん(チェロ/東京交響楽団)

「一人では得られない達成感」
福士マリ子さん(ファゴット/東京交響楽団)

「アフィニス夏の音楽祭 2011 広島」に参加するまでは、ワークショップや個人レッスンがメインだと思っていました。でも実際は、室内アンサンブルのウェイトがとても高く、普段のオーケストラではあまり味わうことができない経験が積めました。

私が演奏したシューベルトの八重奏曲には、国籍の違う3名の招聘演奏家に加わっていただきました。リハーサルのときから彼らのテンションは高く、エネルギッシュな演奏に私たち参加者は圧倒されてしまいました。またリハーサルの最中にも、次から次へとアイデアが飛び出し、どんどん楽曲の表情が変わっていくんです。演奏している自分でさえ、着地点が予想できませんでしたね。

本番の演奏を終えた感想は、“自分が想像していた以上のアンサンブルになった”ということ。皆さんの本番での集中力やテンションの保ち方には目を見張るものがあり、私は必死について行くという感じでしたが、自分一人では絶対に得られない達成感をこのアンサンブルから学ぶことができました。

福士マリ子さん(ファゴット/東京交響楽団)