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※2017年8月に開催された「アフィニス夏の音楽祭 2017 広島」の模様をご紹介しています。

INTERVIEW

スタッフに聞く

「アフィニス夏の音楽祭」には、スタッフとして、全国各地のオーケストラ事務局の方々が参加し、音楽祭の制作に携わっています。みなさん、この音楽祭での活動にどんな意義や魅力を感じ、参加されているのでしょうか。お話を伺いました。

いつもと違う場所や仲間と仕事をすることで、心を新たに 伊東広大さん(仙台フィルハーモニー管弦楽団)

伊東広大さん

普段は仙台フィルハーモニー管弦楽団の演奏事業部で仕事をしています。今回は、上司からの強い勧めもあって、音楽祭に参加しました。上司が信頼する広島交響楽団の宇津志さんが今回のスタッフにいらっしゃるということもあり、参加スタッフのみなさんのもとで勉強してきてほしいという想いがあったようです。

残念ながら、仙台フィルの主催公演と重なってしまう都合で最後まで滞在できないのですが、研修スタッフという立場で、公演の制作の業務をしながらいろいろ勉強させていただいています。日常業務だけでは他のオーケストラのやり方を見る機会などなかなかありませんから、あらゆる作業一つひとつがとても貴重な経験です。

そんな中で、今改めて感じているのは、仙台フィルのやり方をすべての基準として物事を考えるべきではないということ。もちろん自分のオーケストラは大好きですが、例えば、オーケストラ団員向けの案内資料を一枚作るにしても、それぞれのオーケストラのやり方があって、そこにはみんな理由があるわけですよね。「これはうちの楽団員にとっても有益な情報だ」と実感することがあれば、柔軟に取り入れていきたいと思っています。自分、そして仙台フィルにとってのスタンダードで決めつけないことの大切さを実感しました。

仕事に慣れてくると日常業務の中で緊張感を持つことが減ってきますが、ここではほかのオーケストラの方々、さらには海外からの招聘演奏家の方々と一緒に時間を過ごすので、あらゆる業務において普段通りのやり方でいいのだろうかとドキドキします。これがとても良い刺激になりました。また、立場は異なりますが参加している若いオーケストラ団員のみなさんにとっても、出会ったばかりの人たちと日々演奏に向き合うことは、気疲れもあるでしょうが、スリリングできっといい経験になっているのだろうと思います。

仙台フィルの拠点はシステムズホール仙台ですが、ずっとそこでしか演奏しないとしたら、いろいろな意味でそれ以上の広がりはありません。例えば、東北各地のホール、そして東京のサントリーホールなど、響きも匂いも違うホールで演奏する経験を持てば、モチベーションも、ものの感じ方も変わってきます。同様に、日常の限られたエリアだけでずっと仕事をしていると、僕自身もそれまでになってしまいかねません。こうして遠く離れた広島に来て、ほとんど知らない方々や海外の演奏家の方々と一緒に仕事をすることで、心が変わります。とても刺激的な時間を過ごさせていただいています。

※本記事は2017年8月22日(火)時点のインタビュー内容に基づくものです。

Photo

プロムナードコンサートでの司会は、ユーモアあふれるトークで会場を和ませていました。

“学べることしかない”と感じています 小野聡美さん(新日本フィルハーモニー交響楽団)

小野聡美さん

普段は新日本フィルハーモニー交響楽団の総務部、人事課で仕事をしています。まったく制作には関わらない業務に携わっているので、他の仕事やオーケストラの方のお話を聞くことで、経験値を上げられたらと思い参加しました。これまでに参加した方々から勧められていたこともあり、できるだけ早く来たいと思っていました。

今回この音楽祭では、演奏会の制作、進行を担当しています。まったく経験もなくゼロからのスタートだったので、たぶんみなさんにはご迷惑をおかけしていると思いますが、私自身にとっては良い経験になっています。

オーケストラの人事というのは、団員と一番関わらなくてはならない仕事です。とはいえ、一般企業でいえばいわゆる内勤のような部署で、あまり現場に出ることもないため、入社して4年になりますが他のオーケストラに知り合いはほとんどいません。そんな中、ここに来て他のオーケストラの状況を聞くことで、自分たちの改善点を知ることができ、“学べることしかない”と感じています。

例えば、団員が演奏に集中できるように、配布する資料一枚にしてもどんな書き方をするのがよいかなど、参考になりました。「うちのオーケストラもこういうところを改善しよう」、「こういうことをしてあげれば、奏者の人は気持ちよく演奏に向かうことができる」というように、ちょっとした気遣いや対応で改善できることがたくさんあるとわかりました。

今回、私たちのオーケストラからは5人参加しています。やっぱり室内楽とオーケストラはだいぶ違うので、彼らの普段見られない顔が出ていて、おもしろいですね。メンバーたちは、いつもは与えられた場所で同じような仲間と音楽を作っていくので、多少準備が足りなくても、経験値や仲間のフォローでなんとかなることがたくさんあるかもしれません。でもここではそうはいきませんから、心意気もモチベーションの持ち方も違ってくるのだと思います。情報のアンテナを張り巡らさなくてはならないので、精神的にも疲れていると思いますが、それがまた新鮮で、楽しんでいるようです。いつもより、笑顔が多いようですし(笑)。

それから、普段、室内楽の演奏を聴く機会はあまりないので、そういう意味でもとても新鮮で、すばらしい時間を過ごすことができています。

新日本フィルには最近若いメンバーも増えてきて、アフィニス夏の音楽祭にも積極的に参加できる体制が整いました。参加希望者も多く、選考に漏れてしまった団員もいましたが、今後の回でぜひ参加してほしいと思います。

※本記事は2017年8月22日(火)時点のインタビュー内容に基づくものです。

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普段は楽団の総務部でお仕事をしている小野さんですが、音楽祭では演奏会の進行も務めます。

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合同オーケストラセミナーの冒頭、オーケストラを前にインフォメーションをする小野さん。

決められた仕事をこなす以上のことにチャレンジしたくなりました 新藤 毅さん(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団)

新藤 毅さん

昨年の山形での音楽祭にライブラリアンをしている同僚が参加したのですが、戻ってきたあと、「本当にいろいろなオーケストラの方たちが来るから、とても刺激になったし、その後の仕事にも生かせている」と、すごく生き生きと話していたんです。彼女は日ごろ、そんな風にテンションを上げて話しているところを見ない人だったので、そんなに楽しかったんだと思って(笑)。

その後、「オーケストラの日」という首都圏のオーケストラが集まるイベントで、他のオーケストラの事務局で参加した方たちからの勧めもあって、今度募集がきたら参加してみようと思っていました。

普段、僕は制作業務を担当していますが、ここでは、同じオーケストラ事務局でも、広報だったり、人事や総務だったり、いろいろな部署の担当の方とご一緒できるので、他のオーケストラのやり方を聞き、意見交換をすることが、とても刺激になっています。例えば、同じ部門を担当していても、その業務範囲はオーケストラごとに違っていました。そんな話を聞くと、戻ったら決められた仕事をただこなすだけではなく、もう少し自由に、新しいことにもチャレンジしてみたいと思うようになりました。

また、普段の業務だと英語を話さずにすんでしまいますが、ここでは招聘演奏家の方々とコミュニケーションを取らざるを得ません。英語力の必要性を感じました……。これから勉強したいと思います。

若いプロの演奏家が全国から集まり、本番に向けて長期間練習を重ねていくという、日頃見られない様子が見られることも、とても貴重です。一般の聴講の方たちも思ったよりたくさんいらしていて、みなさん興味津々な様子で聞いていらっしゃる姿が印象的でした。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団からは、一人クラリネット奏者が参加しています。彼女の話から、招聘演奏家の方からアドバイスを受けたことで、認識を新たにもっとがんばっていこうという気持ちになっていることが伝わり、とても良い機会になっているのだろうと感じます。

招聘演奏家のみなさんは演奏中とにかく楽しそうで、体全体から音楽が出ているようでした。参加者もみんなそれに触発され、引っ張られて、セミナーの最初と最後ではまるで演奏が別物です。すばらしいことですね。うちのオーケストラの団員にも、参加を勧めたいと思います。

※本記事は2017年8月22日(火)時点のインタビュー内容に基づくものです。

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あいうえオーケストラのリハーサルでのひとコマ。出演者に段取りをアナウンスする新藤さん。

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海外からの招聘演奏家が多く参加する音楽祭。英語やドイツ語も飛びかいます。